糖尿病専門医は日本糖尿病学会の認定医

インスリンの作用不足で、高血糖が慢性的に継続する疾患を糖尿病といいます。一度糖尿病を発症してしまうと生涯薬を服用し続けなければならない、仮に服用をやめてしまえば網膜症・腎症・神経障害の三大合併症になる、インスリンと呼ぶホルモン不足や作用低下が原因で生じるなど血糖値の上昇を抑える働きを抑制しなければなりません。

闘病の治療を受けるとき、糖尿病専門医からのアドバイスや受診、診療を可能にすることがあるのですが、糖尿病専門医は日本糖尿病学会が実施する専門医試験に合格した医師に対して与えられる資格であり、いくつかの条件を満たさないと試験資格を得ることができません。例えば、日本内科学会もしくは日本小児科学会の認定医や糖尿病臨床に関する学会発表もしくは論文が2つ以上あるなどが挙げられます。

糖尿病専門医になる資格について

糖尿病専門医になるには医師免許はもちろんのこと、その後のステップアップが必要になります。資格を得るには、内科もしくは小児科での研修を終える必要があります。各学会の認定医や専門医の資格を所有する医師であることを前提に、さらに糖尿病に関する専門の研修を3年以上受けます。

引き続き、経験症例のレポートを提出などの課題をクリアして専門医試験を受けます。試験内容は筆記と面接の2つです。この試験に晴れて合格すると、糖尿病専門医の資格を取得することが出来るのです。試験にたどりつくまでの、3年間の研修期間中は指定された施設にて診療経験を積みます。糖尿病専門医の資格を持っていると、高度の治療をおこなえるほか診療チームのリーダとしても活動出来ます。糖尿病専門医に関するより詳しい情報は以下の参考サイトよりご確認いただけます。

【参考サイト】
糖尿病専門医とは|一般社団法人日本糖尿病学会

糖尿病専門医の受験の概要と必要書類

糖尿病専門医は、1980年から日本医師学会が新たに設けた専門分野の区分になります。この専門医の認定試験を受験するためには5年間の研修期間を経て、さらに指定病院で2年間の勤務をおこなわないと受験資格が与えられません。糖尿病専門医の受験には必要書類を揃える必要があり、指定医からの推薦状・これまでに研修をおこなってきた際の治療実績、さらに医師免許状の3種類を提出しないといけません。

必要書類に関しては受験をおこなう年度から2年前までの内容を記載しないといけないため、糖尿病専門医を目指す際は研修後から最長でも2年目までしか受験をすることができないということです。糖尿病専門医は内科だけでなく循環器科などの所属する医師も認定を受ける事が可能です。

日本医学会の歴史と概要

日本医学会は1950年に、東京都港区で発足した学会です。国内でもっとも最初の発足した医療従事者と施設向けの組織であり、国内における医療技術の貢献と進展を目指すというコンセプトを掲げました。当初は計250名の専門医と大学病院が加盟をされましたが、1960年になると個人医院から看護師・さらには理学療法士などの医療従事者総勢2万人の会員を抱えるようになりました。

日本医学会はさらに1970年には細分化をされており、ここから専門医が在籍する学会へと枝分かれをしているのが特徴です。歴史としてはまだ短いものですが、日本医学会は数多くの臨床実験の認可を与える権限も有しており、国内医療の要として機能をしているところです。